今日は、「易占い」についてお話ししましょう。

易占いという言葉は聞いたことがあっても、
その具体的な内容や占えることを知らない方も
多いかもしれません。
実際に易占いを受けたことがある方でも、
それが易占いだったと気づかないこともあります。
今回は、易占いの特徴や占える内容について詳しくご紹介しますね。
易占いについて

易占いは、古代中国を起源とする非常に古い占いの一つで、
その歴史は約3500年にも及びます。
易は、古代中国の儒教の経典「易経」を基にした
学問である易学から発展した占いです。
易学では、すべての要素が「陰」と「陽」に分けられ、
そこからさらに「天、沢、火、雷、風、水、山、地」の8つの要素、
つまり「八卦」を取り入れています。
この八卦はそれぞれ、
「乾 (けん)・兌(だ)・離(り)・震(しん)・巽(そん)・坎(かん)・艮(ごん)・坤(こん)」と呼ばれ、占いにおいて重要な役割を果たします。
八卦のイメージ

それぞれの八卦には以下のようなイメージがあります。
- 乾 (けん)=天:天を表し、登っていく、高いもの、広い場所、明るいもの
- 兌(だ)=沢:水に関係するもの、口、口先がうまい人、喜んでいる状態、壊れたもの
- 離(り)=火:火に関係するもの、明るいもの、情熱的なもの、美しいもの、変化、転々と移動するもの
- 震(しん)=雷:驚くこと、動揺、刺激、音の出るもの、明るいもの
- 巽(そん)=風:風に関係あるもの、流されやすいもの、安定感がないもの、気持ちがブレる
- 坎(かん)=水:水に関係があるもの、液体、冷たいもの、悩み、どぶ、身動きが取れない
- 艮(ごん)=山:山に関係があるもの、動かないこと、高いところ、頑固、芯を持っている
- 坤(こん)=地:低いもの、平らなもの、柔らかいもの、細かいもの、動かないもの、包容力のあるもの
易占いの手法
易占いを行う際には、筮竹(ぜいちく)と呼ばれる細い竹の棒を使用します。
この筮竹を50本使って占いますが、
最近ではサイコロやコインを代用することもあります。
街中の占い師さんが細い竹の棒を持っているのを
見たことがある方もいるかもしれませんが、それが筮竹です。
易占いの特徴
易占いには、特有のルールがあります。
その一つが、同じことを何度も占ってはいけないということです。
思っていた結果と違うからといって再度占うのは意味がありません。
結果が自分の期待とは異なる場合でも、良いことは当たるように、
悪いことは起こらないようにとアドバイスとして受け止めると良いでしょう。
易占いで占えること
易占いで占える内容は幅広く、総合運、仕事運、恋愛運、結婚運、金運、健康運、人間関係など、ほとんどのことを占うことができます。ただし、未来を占う場合は1年先くらいまでしか見えません。そのため、「5年後の将来はどうなるか?」といった長期的なことを占うには向いていません。
一方で、「今お付き合いしている人と結婚できる?」「引っ越しのタイミングは?」など、
近い未来や現状の吉凶を占うことには非常に適しています。
また、具体的な方向性を示してくれるので、
占う内容が具体的で詳細であると良いでしょう。
まとめ
易占いは、近況を占うのに非常に適しており、質問が具体的であればあるほど、
より明確な方向性を示してくれます。
生活の中でアドバイスとして取り入れ、楽しむと良いでしょう。